滋賀県工業技術センターとの共同研究により、サンプリングバッグ洗浄装置の高機能化に取り組んできました。
サンプリングバッグは様々な気体採取に用いられます。弊社は自動車部品の試験で行われる車室内放散試験で使用されるサンプリングバッグについて検討を行いました。
車室内放散試験においては通常１０L程度のバッグにハンドルなどの部品を入れ試験を行います。しかし、世界的にバッグは大型化しており、2000Lのバッグを使用する自動車メーカーもあります。これらのバッグは大変高価（10Lのもので数千円、2000Lのもので10数万円）です。しかも原則使い捨てとなります。
車室内放散試験ではサンプリングバッグを加熱洗浄することが要求されます。しかし、一般的な加熱洗浄法ではバッグに入れた清浄ガスを一定時間加熱の後、入れ替える方法がとられます。この方法では30分程度に1度のガスの充てんや吸引といった手間がかかるだけでなく、洗浄効果も期待できません。
弊社は加熱加湿洗浄法™により、従来の方法の数倍の洗浄効果を数分の一の時間で得ることのできる方法とその全自動装置を開発しました。
バッグを取り付け後、ボタン操作１つで洗浄終了を待つだけの簡単作業です。
これらの洗浄法、自動化は既に特許として登録されています。
現在は更なる洗浄効果を期待して滋賀県との共同特許出願を行っています